fc2ブログ

諦めの悪い奴

静岡DNFから1週間。フェイスブックでラン仲間の目標達成やPBなどの投稿を見ると空虚になる。自分は富山で良いスタートを切ったのにそこからビルドダウンしてしまい夏から秋にかけてやってきた厳しい練習がすべて台無しになってしまった。ポイント練習を週4回やるなど無茶な練習をしてきたので大事なところで足腰が悲鳴をあげた。来シーズンはもっとジョグやLSDを増やして負荷を小さくしなければ。
走っていないのでなんとも言えないが、痛みはだいぶ和らいだ。
かすみがうら走れる?
サブ3.5は無理だけどLSDでやってみようか?
今日の朝起きたら右の腰が痛い。腰痛。何故?
やっぱりかすみがうらは無理だろうか?
諦めか悪い。
スポンサーサイト



サブ3.5を急いだ理由

サブ3.5を急いだ理由
2012年2月香港国際マラソンで急性心筋梗塞を発症した。原因は極度の脱水。直近マラソンでトイレ待ちの行列に並んだところ整列時間を過ぎてしまい後尾に並ぶ破目になった。その悪夢を避けるため前日から水分を摂取しないという荒業で挑んだ香港。快調に走り始めたが僅か2キロ地点で突然胸が張り裂けるような押し潰されるような今までに経験したことのない鋭い痛みが襲った。無意識に胸を押さえた。間もなく心臓が停止しそうになるのを感じた。これが急性心筋梗塞だ。前日からの水分不摂取で体内の水分が不足状態に陥り、しかも香港は気温が高く湿度も高い。スタートロスの2分を取り戻すため最初からインターバルのような走りをした。2キロを7分で駆け抜け心拍と血圧が急上昇。冠動脈が突然詰まった。脱水に陥ると血液がドロドロになる。ドロドロになった血液中にあるコレステロールが固まり血栓をつくる。これが冠動脈を塞ぎ心臓に血液が行かなくなる。心臓が停止する。特にランニングのような激しい運動をしているときは血圧が高い。トレッドミルの経験がある人はわかると思うが、最大心拍数に近づいた時の血圧はゆうに200を超える。血圧が高い=血液の流れが速い。速い血流の中で血栓ができるので詰まるのも早い。
98%が詰まっていた。普通は意識がなくなり死に陥る。医師に言われたのは、いったん100%詰まった冠動脈が何らかの拍子に2%だけ開いた。2%でも血液が心臓に行けば、ごくごく稀に生きられる人がいる。それが運よく自分だった。そのかわりすぐに処置を施さないと心筋がドンドンと壊死して死に至る。結果40%の心筋が壊死した。
心筋梗塞の手術は二通り。一つは足のつけ根などの動脈からカテーテルを入れてバルーンやステントで詰まった箇所を広げるもの。ステントはそのまま放置する。松村邦洋、徳光和夫などはこの方法。胸を開かず比較的簡単にできる。
冠動脈が分岐するつけ根で詰まった場合はこの方法が使えない。バイパス手術になる。バイパスとはその名の通り冠動脈を迂回させるもの。つまり自分の他の部位の血管を冠動脈の代わりに使用。詰まった箇所を迂回させるために移植するのだ。この移植に使う自分の血管のことを「グラフト」という。私は2箇所迂回しており、1本は内胸動脈、もう1本は左足下肢(かし)静脈を使用した。動脈のグラフトは問題ない。耐久性は一生と言われている。問題は静脈。静脈は動脈に比べるとかなり細い。心臓に血液を送る動脈は負荷がかかるため太い。この太い動脈のかわりに細い静脈を利用すると圧力に耐えられなくなりいつか寿命を迎える。医師に聞いたところ静脈を使ったグラフトの寿命は個人差があるが10年~長くて20年。15年が一般的。血圧が高いとそれだけグラフトにかかる負荷が大きくなる。つまり寿命が短くなる。血圧をうるさく管理されるのはこのため。私の血圧は正常値だが、ランニングのような激しい運動をしているときは血圧が急上昇するので静脈のグラフトに悪影響を与えていることは明らか。練習するたびにマラソンレースに出るたびにグラフトの寿命を縮めていることになる。だからやみくもにレースに出ることはしない。基本になるフルマラソンが決まったら、その調整レースとしてハーフや30キロを入れるだけ。タイムトライアルや5キロ10キロのレースには基本は参加しない。
静脈の寿命が15年と仮定して、根拠はないがこれだけ走っていると寿命は半分の7~8年。つまり早ければ2019年~2020年に寿命を迎える。
グラフトの寿命が来た時の対処方法は、もう一度バイパス手術をするかカテーテルによるステント補強。そうなった場合ランニングを続けることは難しい。少なくとも記録を追い求めるような走りはできない。グラフトの寿命が8年とすれば2020年。つまり2020年の別大がラストチャンスになる。そのためには2019年春までにサブ3.5を出さなければならない。でも2020年までグラフトがもつ保証はない。だから余裕をもって2019年別大、2018年春にサブ3.5という目標を立てた。
別大はサブ3.5は今でなければならないと言った理由がここにある。
クラブのコーチには随分と心配をかけた。ポイント練習やり過ぎ、走り過ぎ、目標達成は今秋にしなさい、静岡出るな、かすみがうらもやめろ。何の心配のない健常者であるならば素直に言うこと聞いたはず。でも私には時間がない。心筋梗塞発症以来、「焦らず腐らず諦めず」コツコツと積み重ねてやっとここまで辿り着いた。走ることが可能になりサブ4にも復帰できた。3時間37分11秒というPBも達成できた。すべてが予想外。でもここまできたらサブ3.5になりたい。香港で達成するはずだったサブ3.5を現実のものにしたい。別大という大きな夢を叶えたい。
いつまでも走り続けられる訳ではない。いつか終わりを迎える。それは覚悟している。最後は自分の夢を叶えたい。細く長く生きるか(負荷を与えないファンランで長期に亘ってランニングを楽しむか)太く短く生きるか(負荷を与える走りで夢を実現する)を考えた時、迷わず後者を選んだ。自分の人生悔いなく生きる。精一杯生きる。その代り責任をもった生き方をする。すべてのリスクを理解して覚悟する。それが私の希望であり生き方だ。この決意は揺るがない。

しかしこの計画が崩れようとしている。それは怪我。静岡マラソンを決行したことによって悪化した右ヒラメ筋挫傷による皮下血腫、左は腸脛靭帯炎、中臀筋炎、大腿筋膜張筋炎…
これだけ調子が悪いと怪我を完治させない限り目標達成が難しい。かすみがうらに出走したところで良いパフォーマンスを発揮することは困難。目標達成どころか今後走れなくなることもあり得る。皮下血腫は散らす治療をするが治らなければ手術。あと1ヶ月少々で怪我を完治させ、且つ目標を達成できるようなトレーニングを行うことは至難。というか不可能。1月末から今日まで怪我でトレーニングすらできていない状態。更に怪我の状況を考えるとこれから1ヶ月間できるのはジョグのみ。
2020年にグラフトの寿命が訪れるという明確な根拠はない。確定もしていない。もっと寿命が長くなると信じて、クラブコーチのアドバイスを聞き入れて延期することにした。4月15日かすみがうらはDNS
2018年10月28日第4回富山マラソンでサブ3.5に切り替える。脚を完治させ、筋力のアップに努めてトレーニングをやり直す。焦らずにやっていく。

静岡マラソンDNFについては後日投稿する。

静岡マラソンナンバーカード

静岡マラソンのナンバーカードが届いた。
去年は2015年つくばマラソンの記録3時間51分を申請してBスタート。今回は2017年富山マラソンの3時間37分を申請。当然Bスタートになるものと思っていた。
が、が、開封したらCスタートでしばし唖然…
なぜ?14分も速いのになぜ?
今年はそんなに速い人が多いの?
これじゃあグロスでサブ3.5絶望的じゃないか。同じCでも前と後ろでは1分位違うだろうが、Cだと2分~3分のスタートロスは確実。
2分なら微妙な感じだが3分ロスするとサブ3.5は…???限りなく???
静岡カード

お正月に引いたおみくじが凶、信用していなかったけどどうやら当たったかも。静岡マラソン直前の怪我といい、スタートブロックといい…
クラブには静岡マラソンはDNSすると言っているけどそれは嘘。出ると言ったら猛反対にあうので出ないと言っているだけ。だからフェイスブックではさも出ないように呟いている。本心は強行する。1ヶ月のブランクは気持ちで補う。ここへきての1ヶ月走れないこと大打撃だけど、とやかく言っても始まらない。できる限り頑張る。グロスでサブ3.5も諦めずに狙ってみる。1ヶ月も走れない者が簡単に目標達成できるほどマラソンは甘くはないけど、やってみなければわからない。希望は捨てない。最悪ネットでサブ3.5でも仕方ない。ネットでは別大エントリー資格ゲットできないけれど、その場合は4月のかすみがうらに賭ける。最後の最後まであがいてみせる。笑
つべこべ言わずに静岡出るぞ、走るぞ、根性出すぞ。だから脚、早く治れ…

静岡マラソンをどうするか

2018年1月30日(火)
不覚にもこの大事な時期に怪我をしてしまった。3月4日静岡マラソンでサブ3.5を達成し、2019年別府大分毎日マラソンの出場資格を得る。そして、その別大を2019年に完走する。(制限時間3時間30分)これが我がマラソン人生における集大成、最終目標なのだ。今、その最終目標に黄色信号、いや限りなく赤に近い信号が灯っている。サブ3.5は是が非でも今シーズン中に出さなければならい理由がある。来シーズンでは駄目な理由がある。フェイスブックでつぶやくと、同じクラブの人たちに伝わってしまうのでこのブログだけにとどめる。

別大は、本来2012年2月5日に走る計画だった。しかし、その日を急遽香港に変更しその香港で心筋梗塞を発症した。最大の心残りは別大を走っていないこと。あと7分短縮すればサブ3.5、ここまで来たら別大出場資格を得てなんとしても完走したい。それを考えた時、今シーズンサブ3.5をやっておかなければならない理由がある。例えば、
<グラフトの寿命>
動脈をグラフトとして使用した場合は一生もつと言われている。私は1本は動脈、もう1本は静脈を使用。その静脈のグラフト寿命は10年~15年。寿命が来たら2度目のバイパス手術かカテーテル。そうなったらもう走れない。少なくとも記録を狙った走りはできない。マラソンを続けている以上グラフトの寿命は短くなる。私のグラフト寿命は明確な理由はないが、今の運動状態から考えて半分の7~8年。ランニングなど激しい運動をしている時は誰しもが高血圧状態になる。動脈に比べてかなり細い静脈はこの高血圧に耐えられない。自ら好んで毎日走り続けているわけだから、普通よりも寿命が短くなるのは当然の結果。
<心房の拡大>
RUNが好きならゆっくり走ることで心臓や冠動脈をいたわり長く続けるか、あるいは別大という夢を実現するために太く短く終えるかを考えて迷わず後者を選んだ。サブ4に復活した一昨年以降、記録を短縮するためにスピード練習を増やした。結果、心房の拡大という悪影響が出てきた。心臓の動きも一部低下傾向にある。去年3月の検査でも12月の検査でも同じことを言われている。心房が拡大すると不整脈から心不全、あるいは心房細動そして突然死へと繋がる。心房が拡大する主な原因は高血圧。高い圧力に耐えるために壁が厚くなり大きくなってしまう。私の血圧は正常だが、マラソン中、練習中は誰もが高血圧状態になるため心房拡大原因は明白だ。

今の練習(複数クラブで週3回のスピード練習+自主練)をあと1年、2年と継続するわけにはいかない。命の補償がない。健常者とは違うので今の練習内容、練習量、強度は今シーズン限りが限界。

静岡マラソンを諦めて4月15日のかすみがうらマラソンに照準を変更する。それも方法のうち。しかし問題がある。静岡は昨年の例からBブロックスタートが予想される。ロスタイムは概ね1分。サブ3.5資格を得るにはグロスタイムが基準のため3時間28分台で走れれば事足りる。かすみがうらは2年前がDブロック。スタートした後も足踏み状態が続き、今年もDだとすると10分のロスタイムを覚悟しなければならない。ネットならともかくグロスでのサブ3.5は限りなく可能性が低い。

怪我から3週間が経過したら再検査して筋肉の状態を診ることになっている。その結果次第では静岡を強行することもあり得る。ジョグが開始できれば多少のブランクは挽回できると踏んでいる。それだけの練習を積み重ねてきた自信はあるのだ。ただし、途中で脚が変になったら無理して走らず即刻棄権、DNFする。
いずれにしても非常に難しい判断をしなければならない。「焦らない」がモットーであるが、私には残された時間がないのだ。サブ3.5達成を来シーズンに延期すると最終目標の別大が消えかねない。

諦めの悪い奴は幻魚が食べたい

富山マラソンが迫っている。10月29日9時に高岡市役所前をスタートし、12時29分に富山市総合体育館前でフィニッシュするのが理想だが、おそらく無理だろう。順調にいっても12時40分頃か…
日本一美しいといわれる環水公園のスターバックスがフィニッシュ地点のすぐそばにあり、ここでニッコリ記念撮影といきたいものだ。
富山マラソンで一番の鬼門はやはり新湊大橋。ほぼ中間地点に位置するこのポイント、半分走ってホッとした頃に待ち受ける50mの登り坂だ。気にならないという人もいるが、やはり私にとってはこのポイントが最大の不安材料だ。
新湊大橋

毎回楽しみにしているフルマラソン。決まってその時期が近づくと恐怖心が出現する。この恐怖心はスタート直前まで続く。記録を狙う走りなんかしていいのか。42.195kmも走っていいのか。途中で突然倒れて家に帰ることはないのではないか。俺の命、このマラソンの途中で終わってしまうのか。恐怖なのだ。香港で突然起こったあの激痛が蘇る。なんで俺はこんな危険なことをしているのだろうとか、自分でも自分がわからなくなる。周りからは勇気がある人だと言われる。とても真似はできないと言われる。凄いことだとは思うが命を削ってまで走ろうとする気持ちが理解できないと言われる。でも勇気がある訳ではない。諦めが悪いだけ。心筋梗塞を発症する前のサブ3への通過点、サブ3.5が未達成だったので再チャレンジしているだけなのだ。こんな身体になってしまっても、もしかしたらできるんじゃないかという期待が捨てられないだけなのだ。日本一、世界一諦めの悪い奴なだけ。次に思いつくやりたいことがない。今はこのサブ3.5が生き甲斐。激しい運動で心臓機能が少々低下してしまうことは納得済み。何かを犠牲にしなければ高い目標はなし得ない。サブ3.5を達成し、別府大分を完走するまではなんとかもってほしい俺の心臓。

最近は練習中に自分の心臓のことを忘れている。3分台で走る速い人を見て、何で自分はあんなふうに走れないのだろうと単純にそう思う。もっと練習して速くならなくては…
でも、あんなふうに速く走れないのは当たり前なのだ。だって心筋が4割も死んでいるのだから…
ここまで来れただけでも凄いことなのだ。それなのに心のどこかにまだ期待がある。サブ3は無理だとしてもサブ3.5なら…サブ3.5の次は3時間20分、15分…
自分が怖い。お前はどこまで諦めの悪い奴なんだ。

前述したように最近は練習中に心臓のことをあまり考えていない。それは良いこととは言えない。心拍数を計測するセンサーはつけているがそれを確認することはない。練習後に最大心拍数と平均心拍数を確認するだけ。そんな習慣はよろしくないのだ。自分の身体、心臓、危険のないようきちんと管理して走らなければならない。危険を冒して走っているのだからそれが最低限のマナーである。倒れて困るのは自分、家族。迷惑なのはその時一緒に走っているランニングクラブの人たち、コーチなのだから。大会中なら大会関係者に多大な迷惑をかける。そうならないように最低限のマナーを忘れないことを実行しなければならない。

富山マラソンが終わったら、もう一度食べたいのが幻魚(げんげ)。去年の魚津しんきろうマラソンの時に食べた幻魚が忘れられない。ゼラチン質のこの魚。腐りやすくて出荷できないため地元でしか食べられないのだそうだ。「おいしんぼ」というグルメ漫画に載ったことから有名になった。見た目はグロテスクな魚。腐りやすいので生では食べず、唐揚げにして食べることが多い。口に入れるととろけるような食感。全部がゼラチンといった感じで富山の日本酒に実に良く合う。アルコールは弱いのであまり好きではないが、幻魚があれば冷酒2合はいけるだろう。(酔っぱらうが)事実魚津しんきろうの時は前日飲みすぎて肝心のマラソンがDNFだった。
幻魚は魚津でしか食べられないと何かに書かれていたのを見た記憶がある。本当に富山にはないのだろうか。同じ富山湾、あるような気がするので調べてみたい。
げんげ

いずれにしても富山マラソンまであと11日。カウントダウンが始まった。
案内
GO TOP