クリスマスの日だったと思う。テレビを見ていたらラグビー元日本代表の大畑(神戸製鋼)が京都の小学生ラグビーチームをコーチした。一度も勝ったことがない弱小チームでしかも今までに取った得点は5点か10点。(1トライか2トライ)まずはパス回しの練習を徹底し、スペースをとる練習。スペースとは固まらないで横にばらけてラインをつくること。これによっていつでも抜け出してトライを狙えることができる。
私が生まれ育った埼玉県北部はラグビーが盛んで、中学の体育授業でも取り入れているくらい。サッカー部はないがラグビー部はあるという不思議な中学だった。
そんなこともあってラグビーはとっつきやすく興味深く見ていた。
来る日も来る日もパスの練習ばかりだが、なかなかうまくできずに泣き出してしまう子が…
理由を聞くとできなくて悔しいから。
そこで大畑が言ったこと。
「悔しいと思う気持ちは大事なことなんだよ。誰だって最初はできない。できないから練習する。悔しいから練習して上手くなる。だから諦めないで練習しよう。」
ぐさっと心に突き刺さる言葉だった。自分に言われているような気がした。
悔しい 悔しい
速くなりないのに速くなれない。
だから練習する。
少しずつやって
少しずつ速くなるために練習する。
結果がなかなか見えなくても諦めない。
一度決めた道。
できるまでやり通す。
その小学生チーム、1勝もしたことがなかったのに優勝候補を次々倒して京都大会で優勝した。
指導者によってこうも変貌するものなんだ‼︎
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火曜日の練習会はファーストクラスと初心者クラス。練習が始まる19時30分までは時間があるので恒例の前ランへ。前回の5キロTTとはいかないまでも、いつもより少し速めに走って24分/5キロ
神保町に戻ると準備体操が始まる直前で人で溢れていた。
この日のファーストクラスは坂道ダッシュで初心者クラスは7分/キロペースの皇居1周と動きづくり。
殆どの会員さんが人気の坂道ダッシュへ行ってしまい、初心者クラスは閑散としたもの。
「ブンブン丸さんは坂道ダッシュへ行かないのですか。嫌いなんですか。」
「いや、一度心臓パンクしちゃってるんで坂道ダッシュとインターバルはできないんですよ。全力疾走はダメなんです。」
「そうか。そうでしたね。できるのはビルドアップまでってことですね。」
インターバルでもキロ4分後半の緩いCクラスなら参加可能だが、BクラスAクラスといった上級になると無酸素運動が長く続くことになるので危険。やはり参加は控えなければならない。
坂道ダッシュも同様。参加してみたいという気持ちはあるが、マラソンを長く続けるため、命を長く絶やさないためには控えなければならない。
小雨が降っている状況だったので、先に室内でラダーを使った動きづくりを行って初心者クラスが始まった。
勿論後ランのプラス1周も行う予定でいたが、走らずに本ランでやめたいという雑念もあって気合いが入らなかった。そんなこともあって後ランは早々とキロ6宣言をした。
本ランの後、桜田門までは宣言どおりキロ6で走ったが、桜田門を見ると身体がビルドアップ、変化を反応してしまう。不思議な身体だ。この門をくぐるとスピードアップしなければならないという気持ちになってしまう。誰も上げようとしなかったのでキロ6宣言から嘘つき者に変わってしまうかもと考えながら一気にスピードを上げた。誰かが上げればペーサーの役目になってみんなついてくるはず。
最近の練習疲れで身体が重く、思うようにベースは上がらなかった。時計を見るとようやくキロ5分を切った状態。
交番の前を通過して残り1キロ。もう一段ベースを上げた。身体が重い状態に変わりはなく、やはり気持ちが乗らないと良い走りはできないものだと改めて感じた。大手門でさらにペースアップ。竹橋駅入口で時計を確認するとキロ4分11秒のペースを表示。
(あらまあ〜、速く走れたじゃないか。)
と感じながら平川門でこの日の練習を終了。誰もついてこなかった。
12月はあと46.6キロ走れば400キロを突破する。30日に東京マラソンコースLSD35キロを予定しているのでなんとか400キロを達成したい。およそ5年ぶりの快挙である。
12月22日木曜日の練習会。
変化走2周目。平川門から緩やかな登り坂になっている半蔵門まで息を整えながらゆっくりとジョギングペースで進んできた。ここからペースアップを始める桜田門までは下り坂だ。上がりそうになってしまうペースを抑えて、同じ岡山を走ったFさんと会話をしながら桜田門からのスタートに備えた。
「この辺からスタートしますよ。」
そう言って一気にペースを上げた。Fさんは私の後ろをピタリとついていて、まるで磁石でくっつくいているかのようだ。ゼーハーとFさんの激しい息づかいの音が聞こえる。
かなり速いように感じた。時計でスピードを確認するとキロ3分30秒台。
Fさんの息づかいに比べると私はさほどゼーハーしていないような感じだが、このスピードで最後まで行けるとは思わない。
交番を通過する頃、再度時計を確認すると相変わらず3分30秒後半。Fさんが離れる気配はなく、どうやらペーサーになっているようだ。それはそれでいいのだか、悔しいかなこのペーサーは最後までペーサーの役目を果たす自信がない。
(頼む。抜いてくれ。もう限界だ。)
ちょうど1キロを通過する頃、道路の左端に寄った。
抜いてくださいという無言のポーズなのだが、わかってくれただろうか?
1m2m3m…Fさんは前に行った。
限界だった。あと800mしかないのにこのスピードはもう持続できない。少しずつペースが落ちた。芸能人ランナーのFWさんにも抜かれた。FWさんはあっという間にFさんをも抜き去った。それでもFさんは一生懸命走っている。私との差は徐々に離れていった。これが今シーズンサブ3.5を狙う者とそうでない者との差なのだろう。
これ以上のことができない自分が悔しい。心肺がどうというより心臓が限界…
どうにもならないがみるみると落ちていく。悔しいがこれが現実。これが限界。
先日のブログで
"心臓が心配でペースを落とした"
と書いてしまったが、それは違う。
申し訳ない。これ以上できない自分が悔しくて、情けなくて真実を隠してしまった。
3周目は、サブ4に復帰するまで4年かかったんだ。3.5になるまで何年かかる?2年、3年、4年?何年かかるかわからないけれど、やれるまでやろうじゃないか。できないから練習しているんだ。この悔しい気持ち、全て練習にぶつけていこう。そう思いながら走っていた。
嘘をついてしまって申し訳ありません。心臓が心配でペースを落としたのではなく、力不足で限界だから落ちてしまったのです。
今日の練習会メニューは15キロ変化走。
平川門〜桜田門までの3.2キロをAクラスがキロ5"00、Bクラスがキロ5"30、Cクラスがキロ6"00で走り桜田門〜平川門までの1.8キロをたてまえは全力疾走するもの。これを3回繰り返して合計15キロを走る。1.8キロを各自でできる限りペースアップするため、ABCどのクラスで走ってもあまり大差はない。変化する部分の走りの差が小さいか大きいかの違い。
今は忘年会シーズンであり、且つ天気予報が夕方から雨だったためか参加者が少なく、BCの2クラスで行うことになった。
今日も練習会前に恒例のひとり前ランを行っていた。
通常の前ラン5キロはせいぜいキロ5"30程度で走るのだが、サブ3.5のために週3回は強度な練習をすると決めたばかり。5キロTTをやろうじゃないかと…
結果は23"31
本番の練習会はBかCか悩んでBを選択。
1周目のペースアップは最初の1キロがキロ4"30を若干切る程度。残り800が4"40くらい。
2周目はだいぶペースアップしてなんと1キロをキロ3"30台で走破…
心臓が心配になってしまい残り800は4"20台に落とした。
3周目は1.8キロを同じペースで少しゆっくり走ろうと考え、キロ4"20〜4"35の間で走り、雨に降られることもなく充実した練習会を終えることができた。
5キロTTプラス15キロ変化走。明日はしっか休養をとって練習はジョギングでつなごう。
サブ3.5達成のための練習計画(方法)について考える。
最大の難関は心肺機能の強化。心筋壊死の割合が40%のため、心肺強化には時間がかかる。まさに「焦らず腐らず諦めず」に地道にやらなければならない。
心肺強化に最も効率的なインターバルができない。代わりにビルドアップや強弱をつける変化走を主体とした練習を積み重ねることで強化する。さらに今より速いペースでのペース走も繰り返す。
サブ3.5はキロ4"58
後半必ず落ちることを考えれば4"50でどこまで耐えられるかが当面の課題。
30キロまで耐えれる心肺をつくる。その後も5"00をキープ、悪くても5"10で最後まで粘れる心肺。
今シーズン走った大阪と岡山は、足の怪我が癒えたばかりということや体調不良があって心肺に余裕がなくなるほどの負荷をかけることはなかった。
2015京都、かすみがうら、つくば、2016東京などは30キロでほぼ心臓が限界に達してペースダウンを余儀なくされた。しかし、ペースダウンしてしまった後も心拍数は高止まりで推移し続けた。その結果、放散痛(心臓に異常があるのに他の場所が痛いと感じる錯覚のこと)を疑う症状が表れて吐き気を模様した。
これを改善しなければならない。4分台後半で走り続けても心拍数を150以下で維持できる心臓をつくる。4分台でも有酸素運動といえるような強靭な心臓に変身させる。
サブ3.5達成のための絶対条件
①筋持久力
少なくとも3時間30分は走り続けることになる。その間筋肉を動かし続けるわけだから、それに耐えられるだけの筋肉をつくる。…これはクリアできている。今年の大阪も昨シーズンの東京、岡山も歩いていない。(残念ながら今年の岡山は体調不調から歩いた)これにおごることなくLSDを中心にさらなる筋持久力のアップに努める。
②スピード持久力
速い速度で長く走れる持久力をつくる。サブ3.5を達成するには最低でもキロ4"58で42.195キロを走り続けるスピード持久力が必要。…出来上がっていない。理想は4"50で30キロ以上を走りきれる持久力。その後も5"00をオーバーしない持久力。インターバルでの心肺強化ができない以上、ビルドアップと変化走で対応することになる。そしてスピードアップを習慣づけるための5キロTT。通常5キロTTは全力が基本だが、心筋壊死のことを考えると少々落とさなければならないことは仕方がない。
③有酸素運動能力の底上げ
有酸素運動といわれる領域の底上げを行う。…ビルドアップや変化走など強度な練習をしたあとはジョギングでつないで有酸素運動能力の全体的な底上げを行う。究極はキロ5分でもジョギングといえるほどまでに成長する。
④繰り返し
個人差はあるが、サブ4目標の練習メニューは最低週4回。そのうち強度な練習は1回だけでいいといわれている。しかしサブ3.5となるとそんな訳にはいかない。週5回の練習が必要で、そのうち強度な(負荷をかける)練習を3回行うのが理想。毎回強度な練習を続けると休養がとれず疲労が抜けなくなり逆効果。いずれは怪我へと発展していくため、5回のうちの2回はジョギングでつなぐ方法をとる。
ビルドアップ、変化走、5キロTTを2本、ロングペース走(20キロ~30キロ)という負荷をかけた練習をローテーションして週3回行い、間を5キロ〜10キロ程度のジョギングで週2回つないでいく。40キロLSDは月1回のペースで行う。
⑤当面の練習スピード
15キロビルドアップ…5キロ単位とし、26分以下⇒25分以下⇒24分以下
10キロビルドアップ…5キロ単位とし、25分⇒23分
15キロ変化走…3キロジョグ5"30/キロ⇒2キロ4"45/キロを3本
10キロ変化走…3キロジョグ5"30/キロ⇒2キロ4"40/キロを2本
5キロTT×2本…23分台を2本
10キロペース走…4"40/キロ
ロングペース走…20キロ⇒4"50/キロ 30キロ⇒5"00/キロ
40キロLSD…6"00/キロ
群馬出張が早めに切り上げられたため、帰りがけに赤羽に立ち寄った。もしものためにとランの準備はしていた。
行き先は荒川河川敷。1月のハイテクハーフの場所だ。
新荒川大橋から下流に向かって7.5キロで戻るか10キロで戻るかは走りながらの雰囲気で決めることにした。
プーマのOさんが防府で2時間39分のタイムを出したらしい。凄すぎて言葉が出ない。単純におめでとうでは言い表せないほど大変な記録だ。
思い起こせばOさんがプーマの前身アミノバイタルACに入会したのは自分とほぼ同時期。正確には自分よりやや早い。当時のベストは自分とほぼ同じだった。少し速い位だったので追いつきたいと思っていた。
それがどうだ。今では天と地ほどの差ができてしまった。かたや2時間39分。かたや3時間48分から伸ばすことができずにもがき苦しんでいる。4年も遠回りした挙句、未だアミノバイタルAC入会前のベストすら更新できていない。
2時間39分を出すにはそれはそれは苦しいきつい練習をしてきたはず。
自分も少しでもその精神力を見習わなければ…
今日はそんな気持ちになったので、LSDではなくキロ5分程度のペース走をすることにした。
とはいっても一人でキロ5の15〜20キロペース走は忍耐が必要。
スタートは控えめに走ったつもりで1キロラップは5"08
姿勢を正して腰高に腸腰筋を使った楽な走りを試みた。何かの雑誌で読んだので実行してみたのだ。
速く走るでもなく、ゆっくりでもなく、息があがらない楽な走り。どの位のペースで行けるのか期待しながらラップを確認。
2キロ3キロと5"05前後。その後若干落ちて5"15程度。楽に走ってキロ5を切りたい。これが今の究極の目標だ。
やはりそのためには心臓に負荷をかけてもっと心肺を強くしなければならない。今のままではサブ4の走りはできるが3.5の走りではない。
GPSを確認するといつの間にか7.5キロを過ぎていたので10キロまで進むことにした。
しばらく楽な走りを心がけた。距離が進むにつれて微妙に落ちてキロ5"20〜5"30
姿勢を正して腰高で腸腰筋を使い一生懸命腕を振れば楽に走って速く走れる。
しかし楽に走っているだけではやはりペースは上がらない。
GPSが15キロを記したので残り5キロはアップすることにした。
数少ないランナーの背中を数百メートルも後ろから眺め、あの人を追い越すまで頑張ろうを何度も繰り返しているうちペースは4"50程度になっていた。
ラスト1キロは4"33に上がって20キロペース走(変化走?)を終えた。
心臓の大きなハンデがあるのでOさんのようにとはいかないが、サブ3.5達成のための練習内容をそろそろ計画、実行しなければならない。
サブ3.5はキロ4"58
4"50でロング走ができるよう心肺機能を高める。10キロを4"40で走る練習を繰り返すことが最低条件か。
12月11日(日)はホノルルマラソンでした。参加されたランナーの皆さま、時差ボケもあったかもしれませんが暑い中お疲れ様でした。
私は正直なところ、ホノルルマラソンを含め海外マラソンに挑戦できる方が羨ましいです。シンガポール1回、香港2回(2回目に急性心筋梗塞)合計3回の海外マラソンを経験しましたが、もう海外マラソンに参加することはないでしょう。
世界一美しいといわれているマラソンは、なぜかたくさんあります。ハワイ島のビッグアイランド・インターナショナルマラソン。マウイ島のマウイマラソン。ニュージーランドのクイーンズタウン国際マラソン。世界一過酷で世界一美しいといわれているスイスのユングフラウマラソン。どれが世界一なのかを自分で走って自分で感じてみたかった。これが素直な気持ちです。
アメリカをスタートしてカナダでフィニッシュするナイアガラフォールズマラソンも走りたかったです。
でも、今となってはすべて叶わぬ夢…
海外マラソンで万一心筋梗塞の再発があった場合、既往性になるため保険が適用されません。全額自己負担です。アメリカで冠動脈バイパス手術を受けると3000万円と聞いたことがあります。搬送にヘリコプターを使えば更に数百万円かかります。とても恐ろしい金額です。海外で再びそんな事態になったら嫁に計り知れない迷惑がかかります。だから諦めました。海外マラソン。
悔しいけれど、それでも海外で走った方の話を聞くのは好きです。楽しみです。目を閉じるとその美しいコースの光景が浮かんでワクワクします。走りたいと思います。
今は海外で走れないけれど、生まれ変わったら存分に海外で走ろうと思います。
でも、その日は訪れなくてもいいのです。だってまだまだたくさん何十年も国内で走り続けなければならないのだから…
サブ3.5を達成するには2016東京マラソンの記録を18分11秒短縮しなければならない。そう簡単なことではない。
何のハンデもなければ一気に1年後に狙えるようガンガンと練習をしたいところだ。しかし、今の自分にそれはできない。やはり焦らず徐々に心肺機能を高めて無理なく達成できるようにしなければならないのだ。サブ3.5を達成した後も元気に走っていたいので、目標達成のために心臓がパンクするようなことは許されない。
サブ4を無理なく達成できたようにサブ3.5も同様でありたい。
たが、サブ4と同じ練習では無理がある。もっと強度な練習をしていかないと達成は厳しいだろう。
フルマラソンでまずは30キロ通過タイムを2時間30分未満にしないと話にならない。なんせ平均でキロ5分を切らないと到達できないのだから…
まだまだ練習方法については漠然としていてこうしようという計画がない。
たいした記録ではなかったが、大阪と岡山が終わってホッと一息ついた状態。これから練習頑張りますという気分でもなく、何となく距離だけをノルマとして走っているような今の状態。
そんな気分から脱しようと、本日ドリームハンターで体重負荷を50%にして時速18キロまで出して走ってきた。18キロと言ってもピンとこないが20キロがキロ3分。つまり18キロはキロ3分20秒。
やはり体重が半減するドリームハンターは3分20秒で走っても息が上がらない。足の回転も軽くスムーズに腿が上がり、蹴り方も軽快だ。実際の走りもこんな感じで行けたらいいなあと感じながら35分間を楽しんだ。その後皇居をゆっくりジョグで1周し家路に着いた。
そろそろ長いスパンでの目標達成に向けた計画を立てなければ…