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諦めの悪い奴は幻魚が食べたい

富山マラソンが迫っている。10月29日9時に高岡市役所前をスタートし、12時29分に富山市総合体育館前でフィニッシュするのが理想だが、おそらく無理だろう。順調にいっても12時40分頃か…
日本一美しいといわれる環水公園のスターバックスがフィニッシュ地点のすぐそばにあり、ここでニッコリ記念撮影といきたいものだ。
富山マラソンで一番の鬼門はやはり新湊大橋。ほぼ中間地点に位置するこのポイント、半分走ってホッとした頃に待ち受ける50mの登り坂だ。気にならないという人もいるが、やはり私にとってはこのポイントが最大の不安材料だ。
新湊大橋

毎回楽しみにしているフルマラソン。決まってその時期が近づくと恐怖心が出現する。この恐怖心はスタート直前まで続く。記録を狙う走りなんかしていいのか。42.195kmも走っていいのか。途中で突然倒れて家に帰ることはないのではないか。俺の命、このマラソンの途中で終わってしまうのか。恐怖なのだ。香港で突然起こったあの激痛が蘇る。なんで俺はこんな危険なことをしているのだろうとか、自分でも自分がわからなくなる。周りからは勇気がある人だと言われる。とても真似はできないと言われる。凄いことだとは思うが命を削ってまで走ろうとする気持ちが理解できないと言われる。でも勇気がある訳ではない。諦めが悪いだけ。心筋梗塞を発症する前のサブ3への通過点、サブ3.5が未達成だったので再チャレンジしているだけなのだ。こんな身体になってしまっても、もしかしたらできるんじゃないかという期待が捨てられないだけなのだ。日本一、世界一諦めの悪い奴なだけ。次に思いつくやりたいことがない。今はこのサブ3.5が生き甲斐。激しい運動で心臓機能が少々低下してしまうことは納得済み。何かを犠牲にしなければ高い目標はなし得ない。サブ3.5を達成し、別府大分を完走するまではなんとかもってほしい俺の心臓。

最近は練習中に自分の心臓のことを忘れている。3分台で走る速い人を見て、何で自分はあんなふうに走れないのだろうと単純にそう思う。もっと練習して速くならなくては…
でも、あんなふうに速く走れないのは当たり前なのだ。だって心筋が4割も死んでいるのだから…
ここまで来れただけでも凄いことなのだ。それなのに心のどこかにまだ期待がある。サブ3は無理だとしてもサブ3.5なら…サブ3.5の次は3時間20分、15分…
自分が怖い。お前はどこまで諦めの悪い奴なんだ。

前述したように最近は練習中に心臓のことをあまり考えていない。それは良いこととは言えない。心拍数を計測するセンサーはつけているがそれを確認することはない。練習後に最大心拍数と平均心拍数を確認するだけ。そんな習慣はよろしくないのだ。自分の身体、心臓、危険のないようきちんと管理して走らなければならない。危険を冒して走っているのだからそれが最低限のマナーである。倒れて困るのは自分、家族。迷惑なのはその時一緒に走っているランニングクラブの人たち、コーチなのだから。大会中なら大会関係者に多大な迷惑をかける。そうならないように最低限のマナーを忘れないことを実行しなければならない。

富山マラソンが終わったら、もう一度食べたいのが幻魚(げんげ)。去年の魚津しんきろうマラソンの時に食べた幻魚が忘れられない。ゼラチン質のこの魚。腐りやすくて出荷できないため地元でしか食べられないのだそうだ。「おいしんぼ」というグルメ漫画に載ったことから有名になった。見た目はグロテスクな魚。腐りやすいので生では食べず、唐揚げにして食べることが多い。口に入れるととろけるような食感。全部がゼラチンといった感じで富山の日本酒に実に良く合う。アルコールは弱いのであまり好きではないが、幻魚があれば冷酒2合はいけるだろう。(酔っぱらうが)事実魚津しんきろうの時は前日飲みすぎて肝心のマラソンがDNFだった。
幻魚は魚津でしか食べられないと何かに書かれていたのを見た記憶がある。本当に富山にはないのだろうか。同じ富山湾、あるような気がするので調べてみたい。
げんげ

いずれにしても富山マラソンまであと11日。カウントダウンが始まった。
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目標修正

10月8日DACの練習会で荒川河川敷30キロ走に参加しました。
富山でサブ3.5を達成するには、キロ平均4分58秒で走らなければなりません。スタート時のロスタイムと渋滞によるロスタイムを考慮するともっと速く走らなければなりません。
この日の練習会は、サブ3及びサブ3.5を目標にする者が参加したものでランニングマガジンとの共催でした。クラス分けも細かく設定されており、私の希望は4分50秒ペース。しかしそんなにうまくはいかないもので4分45秒の次は5分ジャスト。4分45秒で30キロは無理がありますが5分ではサブ3.5を微妙にオーバーしてしまいます。
①5分クラスでついていき、25キロ過ぎからペースを上げて30キロを2時間30分以内で走る。
②4分45秒クラスで20キロまでついていき(辛抱して)、その後遅れることは覚悟で2時間25分(キロ4分50秒)で走り切る。
スタートの直前まで悩みに悩みましたが②を選択しました。

「フルマラソンをキロ5分で走る者がキロ4分或いはそれ以下で走るインターバルを多用すると、キロ5分で走ることが凄く楽に感じる。」そうDACの練習会で言われていました。確かに4分15秒~30秒で走るペース走(5000m~6000m)など楽に感じます。しかし、不安なのはいくら4分30秒で走ることが楽に感じてもそれが何キロまで続くのかということです。6月にクラブを変えてから、練習はインターバルが主体で距離走とくにロングの距離走が不足しています。不足というよりやっていません。持久力があるのか、スピード持久力があるのか全く未知の世界になってしまったのです。
そんなこともあって先週40キロのLSDを行いました。ゆっくりであれば難なくこなせました。持久力は確認できたので、今日はスピード持久力の確認ということになります。キロ5分でいくよりも、練習なので4分45秒でどのくらいまで耐えられるのかを試した方がいいだろうと考えて最終的に4分45秒クラスを選択しました。

この練習会では4分45秒クラスを選択する者が一番多く、この中でさらにクラスを分けをすることになりました。私は先頭集団の4分45秒クラスでした。
スタート順は速いクラスから。3分台クラスから順に走り始めました。気温が高く(26~27℃はあったかと)快晴。とても10月とは思えないほどの天候だったため、走り始めてすぐに「これは脱水になってしまうなあ」とつぶやく者がいました。私もそんな不安が頭をよぎりました。香港国際マラソンで急性心筋梗塞にかかったのは脱水も影響しています。同じ目にあってはいけないのです。十分に注意しなければなりません。給水がしっかりできるか不安でした。

最初からほぼトップスピード4分45秒以下で走り、時折ガーミンを見ると4分15秒~4分20秒に上がってみたりとかなり速いペースでした。4分45秒ペースの2クラスは同時にスタートしたはずなのに、後ろについていた同ペースのクラスはかなり離れています。3~4キロを走った頃からペースはほぼ一定になり、それでも4分45秒をオーバーすることはありません。
インターバルで3分台後半のスピードに慣れていたのでこのペースでもさほど速さは感じませんでした。むしろ遅いと感じ前の人の脚を蹴りそうになってしまいます。この感覚はいつまで続くのだろうと思いながら走り続けました。
5キロ地点で最初の給水がありました。紙コップに半分ほどは入ったスポーツドリンクを一つ取って走りながら飲みました(レースと同じ)が、走りながらなので半分ほどしか飲めません。次でもう一つ、いや二つ取ろうと思い前へ進みましたが 給水は一箇所で終わりでした。
もうすぐ10キロになるというところで2回目の給水かありました。今度は一つのウォーターボトルを皆んなで回し飲み。回ってきたボトルで一口だけ飲み、すぐに後ろへ回しました。もっとたくさん飲みたいのですがこの集団の人数では足りなくなってしまうのではと心配で遠慮してしまいました。この暑さの中で水分補給が思うようにできません。

このスピードで走るのは14キロが限界でした。少しずつ遅れ出し、後方の4分45秒ペースの集団に吸収されました。
左足脛にいやな痺れを感じました。怪我?それとも脱水?
左手も痺れている感じがしました。今日はリタイアしようか悩みました。この気温で十分な水分補給もできずに走り続けることに不安を感じました。そして、最初からわかっていましたがインターバルだけでフルマラソンを走ろうとしても無理があります。短い距離でのスピードはついても長い距離に耐えられるスピード持久力がついていません。とても富山は間に合わないと感じました。

15キロの給水は紙コップ。完全に脱水気味だったため立ち止まって6杯飲み干しました。
この時点で4分45秒のクラスから完全に遅れ、背中を見て走る状態になりました。リタイアはせずに頑張りましたが20キロまでついていこうという目標はあっけなくここで幕を閉じました。

でも、集団から離れたことで給水時に渡されるウォーターボトルは一人で飲むことができ、結果的に脱水を防ぐことができました。但し脚は限界です。とてもサブ3.5を達成できるスピードはついていません。ハーフや30キロマラソンならばごまかせますが、フルマラソンに耐えられる脚、スピード持久力はついていません。それがはっきりわかった30キロ練習会でした。25キロを過ぎてからは5分さえ切ることが難しくなり、5分10秒、15秒、20秒とどんどん落ちていきました。最後の500mほどは5分程度に戻すことができましたが、2時間27分21秒。4分45秒ペースの集団から遅れること5分でのフィニッシュ。5分ペースの集団に吸収されなかったことがせめてもの救いです。
30キロに限定すれば何とかキロ5分ペース以下で走ることができましたが、あと12.195キロを1時間2分で走れるかと聞かれたら答えはNOです。現実的には3時間40分がやっと切れるくらいでしょう。

富山は現実を見極めてキロ5分ペースが何キロまで続くのかを試すレースになると思います。大阪はネットタイムで富山を上回ることです。最終的にサブ3.5は今シーズンの締めくくり静岡で狙うのが妥当だと思いました。でも、静岡ではペーサーに頼るのではなく自分の力で達成しようと思います。

現実はまだまだ力不足ということがはっきりわかった練習会です。
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