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検査結果と知人の死

およそ1年ぶりに大学病院へ行き検査をしてきた。心配していた肝機能は正常値。おそらく15日間で2本走ったフルマラソンの影響で数値が上がっていたのだろう。来季からは最低1カ月は間隔をとった方がよさそうだ。

新たに指摘されたのは心拍数。平常時44なのだ。1年前は起床時が40前半で活動を始めてからの安静時が50前半。
医学的に見ると安静時60以下は除脈といって好ましくない。
スポーツ選手はトレーニングによって心臓が強くなるので、1回に送り出す血液の量が多く心拍数が少なくてすむ。いわゆるスポーツ心臓といわれるもの。高橋尚子選手などマラソントップアスリートは30前半と聞いたことがある。
私は心筋梗塞発症前が40前半。今の心臓は概ねその頃に戻ったということなので問題ない。むしろ嬉しいこと。心臓の大きさも肥大化されているわけではなく問題なし。(除脈で心臓に問題がある場合は肥大化する)
それで最近のスピード練習を楽に感じていたのかもしれない。

不安だったグラフトの寿命について聞いてみた。静脈を使ったグラフトは個人差はあるが10年〜15年。では、時期がきたらどうするのか。

カテーテル検査でグラフトの状況を確認する。
①ステントを入れる方法
②バイパス手術
この二つから選択することになる。バイパス手術を経験している者は、最初の手術で胸が癒着しているので簡単にはできない。グラフトになる静脈にも限りがある。中には3回やった人もいるそうだが2回が限度か。次にやるとしたら右足の静脈しか残っていない。

とりあえずはグラフトの寿命がきても命を落とすことはなさそう。しかし、ステントは複数入れるだろうしフルマラソンを続けることには無理があるのかもしれない。
一生涯マラソンを続けたいという自分の夢は危険信号か?
限られた時間の中でのサブ3.5挑戦ということだろう。

そんなことを色々と質問したことが関係して、3月下旬トレッドミルをすることになった。
トレッドミル=心肺機能検査
という認識でいたが、グラフトがどんな状態になっているか概ね想像がつくのだそうだ。
ランニングでグラフトをいじめ続けているので10年はもたないだろう。
あと5年はもってくれ。
"頑張れ、俺のグラフトよ"



病院帰りに用事があって久しぶりに姉に電話をした。私より3歳年上の知人が亡くなっていることを聞いた。すぐに電話で確かめた。
お客さんのところで気分が悪くなり嘔吐をし、いったん休ませてもらうために横になったそうだ。しかしそのまま意識がなくなった。死因は急性心筋梗塞。私の父の最期とよく似ている。父も昼食後に気分が悪いと横になった。そして嘔吐をし、苦しそうに大きく息を吸いそのまま目を閉じて二度と開けることはなかった。35歳での早すぎる急性心筋梗塞突然死だった。
知人が亡くなったのは、昨年11月下旬東京で観測史上初の降雪があった日。突然寒波が襲った日。
寒い冬は血管が縮むため心筋梗塞で亡くなる方が多い。
亡くなった知人は私に会うと決まって私の身体を心配してくれた。
マラソンをやることに疑問符をつけながらもほどほどに無理しない方がいいと助言もいただいた。

信じられない。
まさか心筋梗塞で亡くなるなんて。
一寸先は闇
誰もが1秒後にはどうなっているかはわからない。

心筋梗塞で亡くなった訃報を聞くたびに、なんて自分は運のいい奴なんだろうと思う。

せっかく助かった命。ランなどやっていていいものなのか考えこんでしまう。
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コメント

ROADSKY #-

身近の人の死は考えさせられます

身近な人、それも自分より元気だったり、自分よりも心臓の症状が軽いひとだったりすると、なおさらと思います。私も友人の訃報にかなり心を痛めました。どう生きればよいのか、大人しくしていた方が長生きできるのではないか、悩みます。
明日はランニングします。運動を止めたら、自分の生きる活力のステージが一つ下がってしまいそうです。悩みながら運動することで、ブレーキで制御しながら走っていくんだと思います。

2017年02月04日(土) 23時34分 | URL | 編集

k.bunbunmaru #-

ROADSKYさん

昨日は少しショックで15キロランの予定をとりやめてしまい、かなり早くに寝てしまいました。
ランが怖くなってしまいましたが、今日から抑えて再開です。
流石ROADSKYさん、心理をわかってらっしゃいますね。こんなことを繰り返しながらきっとランはやめないのでしょう。
ROADSKYさんはロードバイクが本業でしょうがランも速そうですね。直感でそう思います。

2017年02月05日(日) 23時20分 | URL | 編集


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