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静岡マラソンをどうするか

2018年1月30日(火)
不覚にもこの大事な時期に怪我をしてしまった。3月4日静岡マラソンでサブ3.5を達成し、2019年別府大分毎日マラソンの出場資格を得る。そして、その別大を2019年に完走する。(制限時間3時間30分)これが我がマラソン人生における集大成、最終目標なのだ。今、その最終目標に黄色信号、いや限りなく赤に近い信号が灯っている。サブ3.5は是が非でも今シーズン中に出さなければならい理由がある。来シーズンでは駄目な理由がある。フェイスブックでつぶやくと、同じクラブの人たちに伝わってしまうのでこのブログだけにとどめる。

別大は、本来2012年2月5日に走る計画だった。しかし、その日を急遽香港に変更しその香港で心筋梗塞を発症した。最大の心残りは別大を走っていないこと。あと7分短縮すればサブ3.5、ここまで来たら別大出場資格を得てなんとしても完走したい。それを考えた時、今シーズンサブ3.5をやっておかなければならない理由がある。例えば、
<グラフトの寿命>
動脈をグラフトとして使用した場合は一生もつと言われている。私は1本は動脈、もう1本は静脈を使用。その静脈のグラフト寿命は10年~15年。寿命が来たら2度目のバイパス手術かカテーテル。そうなったらもう走れない。少なくとも記録を狙った走りはできない。マラソンを続けている以上グラフトの寿命は短くなる。私のグラフト寿命は明確な理由はないが、今の運動状態から考えて半分の7~8年。ランニングなど激しい運動をしている時は誰しもが高血圧状態になる。動脈に比べてかなり細い静脈はこの高血圧に耐えられない。自ら好んで毎日走り続けているわけだから、普通よりも寿命が短くなるのは当然の結果。
<心房の拡大>
RUNが好きならゆっくり走ることで心臓や冠動脈をいたわり長く続けるか、あるいは別大という夢を実現するために太く短く終えるかを考えて迷わず後者を選んだ。サブ4に復活した一昨年以降、記録を短縮するためにスピード練習を増やした。結果、心房の拡大という悪影響が出てきた。心臓の動きも一部低下傾向にある。去年3月の検査でも12月の検査でも同じことを言われている。心房が拡大すると不整脈から心不全、あるいは心房細動そして突然死へと繋がる。心房が拡大する主な原因は高血圧。高い圧力に耐えるために壁が厚くなり大きくなってしまう。私の血圧は正常だが、マラソン中、練習中は誰もが高血圧状態になるため心房拡大原因は明白だ。

今の練習(複数クラブで週3回のスピード練習+自主練)をあと1年、2年と継続するわけにはいかない。命の補償がない。健常者とは違うので今の練習内容、練習量、強度は今シーズン限りが限界。

静岡マラソンを諦めて4月15日のかすみがうらマラソンに照準を変更する。それも方法のうち。しかし問題がある。静岡は昨年の例からBブロックスタートが予想される。ロスタイムは概ね1分。サブ3.5資格を得るにはグロスタイムが基準のため3時間28分台で走れれば事足りる。かすみがうらは2年前がDブロック。スタートした後も足踏み状態が続き、今年もDだとすると10分のロスタイムを覚悟しなければならない。ネットならともかくグロスでのサブ3.5は限りなく可能性が低い。

怪我から3週間が経過したら再検査して筋肉の状態を診ることになっている。その結果次第では静岡を強行することもあり得る。ジョグが開始できれば多少のブランクは挽回できると踏んでいる。それだけの練習を積み重ねてきた自信はあるのだ。ただし、途中で脚が変になったら無理して走らず即刻棄権、DNFする。
いずれにしても非常に難しい判断をしなければならない。「焦らない」がモットーであるが、私には残された時間がないのだ。サブ3.5達成を来シーズンに延期すると最終目標の別大が消えかねない。

ヒラメ筋損傷

2018年1月29日(月)
昨日の夜から良さそうなスポーツ整形外科を調べて三鷹台にある慶真整形外科に行ってみた。
マラソンレース中に突然右脹脛に電気が走り棄権したこと、救護隊に坐骨神経痛の疑いありと言われたことを申告。
症状を話した後に医師が患部を触って、これは筋肉に問題が出ていますね。と
まず脹脛の筋肉をエコーで見ることになった。
ヒラメ筋の激しい損傷で筋肉繊維がかなり汚くボロボロになっていた。自分の目でエコーの画像を見たので間違いない。血も溜まっていて筋肉繊維が損傷によって出血した証。こんなになるまでよく走ったよ。練習し過ぎじゃないかって。
左脚は疲労骨折3回、腸脛靭帯炎2回、肉離れ1回…何度も怪我しているけど右脚は初めて。
次は坐骨神経痛を確かめるためレントゲンを撮った。問題はなかったが、代わりに大きな問題が出てきた。
腰椎分離症…それは中学時代から知っている。激しい運動によって、同じ動作を繰り返すことによって腰椎が分離してしまうのだ。部活を始める成長期の中学生くらいからその症状が現れる。中学時代、母に連れられ整形外科に通って発覚したが、腹筋と背筋を鍛えることで補い、以後腰痛を感じたことはない。ただ爆弾を抱えているので要注意とのこと。体重増加と筋肉の衰えで確実に腰痛が出る危険を孕んでいる。最近2年くらい筋トレやってないから復活しなくちゃ。

医師から忠告…普段の練習は20キロまでにしなさい。それ以上のロング走はフルマラソンの調整時のみ。マラソン選手は腰椎分離症を抱えている人が多いけど、これからも長く走りたいならそうしなさい。椎間板ヘルニアに進展する危険もあるよ。

で、肝心の5週間後静岡マラソンに間に合うか。当然間に合うはずと軽い気持ちで聞いた。
医師の顔が曇った。元の筋肉繊維に戻るのに最低3週間、通常は4週間。その間は痛みが引いてもRUNは禁止。ジョグも禁止。その後4週間の練習はジョグのみ。スピード練習は禁止。つまり8週間しないと普通に走れない。
絶対にダメとは言われてないけど、どうするかはあなたの問題ですよって。筋肉繊維が戻ったばかりの状態で即ガチンコRUNをすると再発の危険があるんだって。それに4週間も練習しないでたった1週間では調整できないでしょって。
普通に走れるのは3月下旬。
あーどうしたらいいの。絶望的だよ。

昭和記念公園ランニングフェスタ30キロ

2018年1月28日(日)
悔しい悔しい悔しい😖
立川のお隣昭島市で昭和記録公園ランニングフェスタ30キロ。駅に到着した時はマイナス3℃で池の水も凍ってた。あまりに寒いので😨昨日からモチベーション下がりまくり。静岡で走るサブ3.5ペースより遅くてもいいやと弱気になっちゃった。でも走り始めればきっと強気になって元々考えていた4分50秒ペース、2時間25分という調整法に変わるはず。そんな性格なんだよ✌️
寒すぎるからジャージで走ると決めていた。ジャージにネックウォーマーに手袋、ロングタイツ、レースというより練習みたい。だって今日は練習なんだ。周りの人たちも大部分が同じ格好。Tシャツやランシャツといった格好はほとんどいない。やっぱみんなも寒いよねー❄️❄️❄️
昭和記念1

スタートは10時30分だけど0℃か氷点下の境目。
このコース、箱根駅伝の予選会でも使うが1周5キロで起伏が激しく平坦ではない。登ったり下ったりを繰り返すのでハードだ。そんなハードなコースを2時間25分で走れば静岡のサブ3.5が現実味を帯びてくる。
思ったとおりスタート地点に整列していたらモチベーションが上がってきた。
よっし、頑張るぞ💪
昭和記念2

1周目は4分40秒ペースだったので後半バテないように2周目、3周目と意識的に落とした。4周目に入ったとき、今年はハーフを入れてなかったからとりあえず今日ハーフの通過タイムを1時間38分〜39分にしておこうかなとひらめきビルドアップした。快調にハーフマラソンのランナーを抜き去り起伏をもろともせずに走った。19キロが近づいた緩やかな下りカーブで突然右足脹脛に電気が走り着地した脚を蹴れなくなった。足首も曲がらなくなり、突然脚を引きずりビッコになった。
なんだこれ?音はしてないから肉離れではない?でも肉離れ?
キロ5分をオーバーし、あっと言う間に5分30秒も6分もオーバーした。
20キロ通過は1時間35分。まだキロ5分で走れれば2時間25分でフィニッシュできる。そう思い頑張ってみたがとても痛くて走れない。
ここで無理して走っても自分に徳になることなんて何もない。今日は30キロ走るのが目的ではなく、静岡で走るペースを想定して調整するのが目的。何の怪我かわからないけど無理に走って悪化させるよりも棄権して静岡までに治した方がいい。
22キロで救護隊を発見したので棄権を告げて脚を診てもらった。救急車を呼ぶほど重症ではないが、肉離れではない。腓腹筋を痛めたか、或いは坐骨神経痛の可能性もある。坐骨神経は腰から爪先まで繋がっているんだって。電気が走るというのが特徴らしい。早急に整形外科に行くよう言われ、自転車に乗せてもらい帰ってきた。
痛くて歩けん、足首曲がらん、蹴り出せない。
あー悔しい、あのまま行けば2時間22分〜23分行けたかもしれない。
でも、それより早く病院行って診てもらわなくちゃ。
静岡間に合うように…
時間がないんだ。今シーズンやらないと時間がない。

内蔵疲労について

フルマラソンを走った後の内蔵疲労の状態、気になる方多いと思います。私は6年前に心筋梗塞を起こしているので4週間に1回病院へ行っています。通常は血圧を測る程度なので、なぜこれだけのために病院へ行く必要があるのか疑問に感じています。でも、役に立つのは年3回ほどの精密検査です。血液検査で内蔵等の状態を検査し、心電図や心臓超音波(エコー)で心臓の動きをチェック、トレッドミルなどを行っています。だからフルマラソンを走った後にこれらの検査があった場合、内蔵の状態がどうなっているのか実験のように明らかになります。いろいろなケーでの結果がわかってきました。
まずは通常のトレーニングを行っている時期、レースのない時期での検査では当然ですが何の異常もありません。全てが正常値です。
次にフルマラソンを1本だけ走り2週間後に検査をした結果です。どこも異常はありません。全てが正常値です。2週間で疲労は取れるということです。ただしレース後2週間は練習量と強度を落とすことが前提です。
次に2016年の例で10月30日に大阪マラソンを走り、2週間後の11月13日におかやまマラソンを走って1ヶ月以上が経過した12月17日に検査をした結果です。GOT・GPT・γ-GTP・CKに異常が見られます。肝臓・腎臓・膵臓・心筋が一時的に障害を起こし、筋肉破壊によって筋肉中の酵素が血液に流れ出しているということです。1ヶ月以上経っても障害が続いているということ。この時は「3週連続だって走れるぞ」なんて鼻高々になっていましたが、滅茶苦茶なことをしていたのだと反省しています。内蔵疲労は初期症状があまりないのでわかりにくいのですが、自分で自分の身体を痛めつけていたわけです。これを何度も続けていると身体を壊す原因になるでしょう。
検査前日に6分30秒ペースで45キロLSDを行ったこともあります。この時は内蔵疲労はありませんでしたが、筋肉破壊によりCKが高くなり、一時的な脱水で尿酸値が若干高くなっていました。LSDであれば問題ないということです。
最後に今シーズンの例で10月29日に富山マラソンを走り、4週間後の11月26日に大阪マラソンを走って12日後の12月8日に検査をした結果です。全て正常値でした。異常はありません。内蔵疲労と筋肉疲労は走る間隔が1ヶ月あれば2週間で回復するということです。この場合もレース後2週間は練習量と強度を落とすことが前提です。
間隔をあまりあけずに、あるいは連続で複数のレースに出るランナーの方多いと思いますが、なるべくなら避けた方がいいと思います。内蔵疲労は顕著です。どうしてもという場合は、どちらか1本はLSDにすべきでしょう。LSDの目安は概ね本命レースでの目標タイム+1時間程度だろうと思います。
身体を壊してからでは遅いです。一番怖いのは腎臓機能の低下です。人工透析なんて嫌です。
リスタートの片岡さん、石川さんが言っていた「フルマラソン後は2週間は練習量とペースを落として休ませろ」大正解。やっぱりコーチの言うことは聞くものですね。

LTトレーニング

有酸素運動と無酸素運動の境界値をAT値といい、この境界を超えると乳酸が急激に溜まり始める。この値をLT値という。

マラソンの持久力を低下させる原因の一つに筋肉の酸性化がある。酸性化すると筋肉疲労が起きて筋収縮力が低下する。ここで注目されるんが乳酸である。
乳酸はある一定量を超えると筋肉を酸性化させる。持久力のアップには、この乳酸を蓄積しづらい身体に変えることが大切である。それを可能にするのが乳酸性作業閾値を高めるLTトレーニングである。

持久力をアップするには、最大酸素摂取量、乳酸性作業閾値(無酸素性作業閾値)の向上、補給食の摂取タイミング、エネルギーの効率的代謝、ランニングフォームの改善等がある。

ジョギングからランニングへと徐々にスピードをアップすると、乳酸の蓄積量が急上昇する運動強度がある。その境界点をLT(乳酸性作業閾値)またはAT(無酸素性作業閾値)という。わかりやすくいうと、ウォーキングやジョギングの有酸素運動では乳酸は蓄積されないが、息が上がるような速いペースでのランニングは無酸素運動となり乳酸が蓄積される。つまり、無酸素運動を行うと乳酸が蓄積されて筋肉が酸性化、筋肉疲労が起きて持久力が低下する。

安静時の代謝割合は「脂質2:糖質1」
脂肪はいつも燃焼していて糖質よりも多くの量を代謝している。運動強度が上がると、脂質代謝(有酸素)に必要な酸素供給が足りなくなり、解糖系(無酸素)による糖代謝が増える。
そして脂質代謝と糖代謝が同じレベルの1:1になると、乳酸の蓄積量が急増する乳酸性作業閾値(LT)に達する。運動強度がさらに上がると、糖代謝がどんどん増え、大量の乳酸が蓄積し始める。
運動強度がLTを超えると乳酸だけでなく、ホルモンや栄養バランスにも悪影響が出る。このLTを超えたあたりから、いろいろなマイナス要素が発生する。持久力をアップするにはLTまたはATのラインを上げるトレーニングが必要である。
LTを上げることは、持久力アップだけでなく、運動機能や能力にも関わってくる。
【LTトレーニングとは】
乳酸性作業閾値(有酸素運動と無酸素運動の境界点)前後の運動強度を継続することで毛細血管の増加、エネルギー代謝能力、乳酸の流動性、乳酸発生の抑制、乳酸代謝能力等を向上することができる。
トレーニングの三原則として①強度②時間③頻度があるが、LTトレーニングでは「時間」が最も重要である。LT値前後の強度で60分以上継続、週3日を実行する。これを繰り返すことでLT値は上がり持久力はアップする。フルマラソンにおいては、最大酸素摂取量を増大させて短い距離を速く走る運動能力を向上することよりもLT値を上げて乳酸を蓄積しづらい身体に変えることの方が近道である。

では、LT値を計測するにはどうしたらいいのか。トレッドミルを行えばわかるが、そのような器具を使える人は一般的には少ない。そのため普通は心拍数を目安にする。
LT値=(最大心拍数-安静時心拍数)×0.7+安静時心拍数
自分の最大心拍数を知るにはどうしたらいいか。これもトレッドミルを行えばわかるが、心拍計付マラソンウォッチを購入して1000m~1500mの距離を全力で走った時に計測された最大の心拍数を把握すればよい。
また、あくまで目安だが
(220-年齢)×0.7
※女性は(210-年齢)×0.7
という算出式もあるが、普段から運動をしているランナーの人はこれには当てはまらない。

私は香港国際マラソンで心筋梗塞を発症したのがおよそ6年前。医師から無酸素運動を禁止された。運動時の目安とした心拍数は退院時が90、その後トレッドミルで検査するたびに上がり110、120、130、140…となっていった。つまり知らず知らずに行っていた心拍数を目安にした練習が、結果的にLTトレーニングになってLT値を上げていたということになる。今はクラブでインターバルを多用しているが、半年ほど前までは無酸素運動を避けるために、このLTトレーニングとジョギングのみ。心筋40%壊死という大きなハンデを抱えながらもサブ3.5目前のところまで達することができた最大の要因といえる。
スピード且つスピード持久力をつけて心肺機能を高めるインターバルやレペテーション等の練習はクラブで、それ以外の個人練習はもう一度原点に戻ってLTトレーニングを取り入れていこう。来シーズン以降の飛躍の鍵になるはずだ。

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